アマデイマンドリンアンサンブルの方向性

目標:アマデイマンドリンアンサンブルは、クラシック音楽の愛好者に喜んでもらえるような音楽の演奏をめざす。マンドリンの世界の殻に閉じこもらない。

ここに掲載するものは、久松のマンドリン合奏に対する考え方と、それに基づいたアマデイマンドリンアンサンブルの指導方針です。

参考論文「美しい音を求める」、主宰者のブログもお読みください。

2020年1月7日一部改訂


1. もっとも大切なこと、それは向上心
  • 現在の実力に満足せず、将来の上達を目指して常に努力することが大切です。
  • 努力する姿勢を最も高く評価します。 
2. 練習にどれだけ参加するか、練習前にどれ程準備して来ているか
  • 練習にどれだけ積極的に参加するかが、その人の実力向上に大きく影響します。 
  • 出席率がすべてでは有りません。アマチュアである以上、個々の状況で練習になかなか出られないメンバーもいます。しかし、実力が下の人は実力が上の人よりたくさん練習する努力も必要です。逆に、どんなに実力があっても、練習への出席率が低いと団体のリーダー的な存在にはなれません。
  • 合奏練習に参加する前の準備も大切です。「準備」とは楽器を弾くことに限りません。合奏練習をしやすいように楽譜を用意する。楽譜を読んで、リズム、メロディを頭に入れる、指使いを考えるなども大切な準備です。
3. アマデイの練習はアンサンブルのレッスンを受講すること
  • マンドリンを弾く人たちの中には、意識的に指導者につかない個人、団体がとても多いのに驚かされます。他の楽器を弾く人は、上手になりたければ先生につくのはごく自然なことです。
  • アマデイマンドリンアンサンブルにおける「練習」は、通常のマンドリンクラブとは違い、久松の指導による「アンサンブルレッスンを受講する」という形になります。
  • 受講するといっても受け身とは違います。自分の個人練習の成果を合奏の中で発揮し、自分なりの演奏に対する主張をすることで、指導者からもより一層の反応が返ってくるのです。「積極性」は大事なことです。
  • 演奏会に向けての練習は曲を仕上げることを目指しますが、同時に他の曲でも応用できるように、「こういうところはこのように弾く」というような指導をして行きます。
4. 選曲
  • 自主演奏会を開く場合は、クラシックとポピュラーに別れます。1つの演奏会で両方のジャンルをまぜることは決してしません(久松の教室の発表会、部内演奏会などは別です)。
  • クラシックの演奏会の場合、選 曲はマンドリンのための作品に限りません。むしろ、マンドリンのた めの作品が選曲されることは少ないです。美しい音楽を演奏する、価値の高い音楽を演奏するという方針のためです。質の高い作品の方が演奏者の得るものも大きく、お客さまにも喜んでもらえるからです。「良い作品は良い演奏を生み、美しい音楽は演奏者を育てる」と言う考えに基づいています。
  • 古今の音楽作品の中で、マンドリン合奏に相応しい作品を選択し、メンバーに合わせて編曲したものを使用します。また人数にあった規模の作品を選択します。
  • もちろん、マンドリンのための作品も質の高いものは選曲いたします。そのようなマンドリン作品はマンドリンという楽器をより一層豊かに歌わせてくれます。
  • ポピュラー音楽の場合は、やはり美しい旋律の曲、アマデイの編成に相応しい作品を選びます。また、通常のマンドリンクラブの編成にとらわれず、曲にあった楽器を足すなど、お客さまに楽しんでいただけるような演奏を心掛けます。
5. 編成
  • 現在の編成は、マンドリンとマンドラ・コントラルト、マンドラ・テノーレがレギュラーです。
  • マンドセロ、マンドローネ、ギター、ピアノ、オルガン他の楽器が必要に応じて加わります。演奏会ではその出演メンバーに応じて編曲を修正します。管楽器が加わることも多いです。
6. 音楽の世界に通じる室内楽アンサンブルを目指して
  • アマデイマンドリンアンサンブルは「お客さまに聴いていただく」演奏を心掛けます。マンドリンの仲間内だけに受けるようなものではなく、一般のお客さまに喜んでいただけるような演奏を目指します。マンドリンクラブという「特殊な団体」というより、「弦楽アンサンブルの一つの形」のようになることが理想です。
  • 楽器も編成も選曲もこれまでのマンドリンクラブの枠にはまらず、幅広い視野で、より良いものを求めて進んで行きます。

このような方向性に賛同される方、ご一緒に演奏いたしましょう。アマデイマンドリンアンサンブルは、そのようなメンバーを求めています。